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日本建築学会関東支部の研究発表会が行われました。

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日本建築学会関東支部の研究発表会が行われました。
本研究室からは、修士論文の提出に追われながらも川崎圭祐(M2)君が、戦後の日本建築界で活躍した円形校舎などの建築作品で知られる建築家・坂本鹿名夫(1911-87)の研究発表を行いました。

川崎圭祐
「建築家・坂本鹿名夫の円形校舎にみる構造と表現」

戦後のモデルスクール案、コンクリートブロックによるトイレの円形の附属建物といった初期の事例、大成建設から独立し円形校舎の設計が本格化してからの構造家・小野薫との協働によるラーメン構造とシェル構造の模索、実用新案の取得による定型化、螺旋階段や柱梁にみられる軽快なファサードや表現を実現するための構造的な処理を説明し、プロトタイプ化された円形建築が校舎だけでなく、様々なビルディングタイプに応用・展開していく過程を発表しました。

次登壇者の方の発表が、建築家と特許権というテーマであったこともあり、この分野においても先駆的な存在であった坂本について取り上げられていました。発表後は、意見交換も行い、有意義な研究発表会になったようでした。